今回はボードゲームの作品の中で『レジスタンス:アヴァロン』(以下アヴァロン)について紹介したいと思います。
なぜこの作品を紹介するのか…ずばり私が1番好きな作品だからです。
皆さんにやって欲しい…心からそう思っています。この記事で少しでも興味を湧いて貰えたら幸いです。
招待隠匿系とは
これはボードゲームのジャンルになります。
正体隠匿とは、いくつかの陣営に別れてお互いの正体を隠した状態で、お互いの陣営を推測しながら、それぞれの陣営の勝利条件を満たすように行動していくゲームになります。
有名な所だと人狼もこの正体隠匿のジャンルのゲームになります。
ストーリーについて
アヴァロンの舞台はあの有名な円卓の騎士です。皆さんは円卓の騎士の1人として、ブリテンの平和の為、アーサー王の名を受け、伝説の聖杯を探索する旅に出ます。
しかしこの円卓にはアーサー王の不義の息子であるモードレッドの息のかかった者たちが紛れ込んでおり、王国転覆をもくろみ、騎士達の聖杯探索を妨害しようとしている。
魔術師マーリンだけがこの裏切り者が誰かを知っているが、正体がモードレッド陣営にバレてしまうと命はない。
◆王国の繁栄を求めるマーリン陣営
◆王国転覆をもくろむモードレッド陣営
両陣営の思惑が交差する円卓会議が始まる。
という感じのストーリーです。
ゲームのルール
⚫役職確認
まずは陣営カードを配り、自分がマーリン陣営、モードレッド陣営にどちらの陣営かを確認します。
そして全員目をつぶり、
①モードレッド陣営が目を開け互いに確認
②マーリンが目を開け、親指を立てているモードレッド陣営を見て、誰が裏切り者かを確認
③パーシバル(マーリン陣営)が目を開け、親指を立てているマーリンを見て、誰がマーリンかを確認
以上の確認をした後にゲームがスタートされます。
⚫ゲームの目的
そして計5回の遠征の旅をどのメンバーで行うかの議論が開始します。
両陣営の目的は
マーリン陣営はこの5回の遠征の内、3回成功させること
モードレッド陣営は3回遠征を失敗させること
この目標に向けて動きます。
⚫遠征の選抜メンバーの決定
誰が遠征に行くかを決めるリーダーをジャンケン等でまず決めます。そのリーダーが自分を含め、誰が今回の遠征に出るかを選びます。
リーダーがメンバーを選んだら投票タイムです。このメンバーで遠征に行って良いかを、全員が「承認」or「却下」を選択し、過半数の承認があれば遠征スタート、過半数以上の却下となれば、時計回りにリーダーが移り、もう一度そのリーダーがメンバーの選抜をやり直します。
その選抜の機会は1度の遠征に5回まで、5回目のメンバーの投票でも却下となった場合、自動的にモードレッド陣営の勝利となるので5回目は基本的に全員承認となります。
この5回の間で遠征に言って欲しいメンバーでの遠征を決めることになります。
⚫遠征の結果
遠征に行くメンバーが決まれば、次は遠征が成功か失敗かの判定になります。遠征メンバーに「遠征成功」「遠征失敗」の2枚のカードが渡されどちらかを選びます。
この時にマーリン陣営は成功のカードを選択しますが、モードレッド陣営はどちらのカードを選んでも良いです。
遠征メンバー全員がカードを選んだら誰がどのカードを出したか分からないようシャッフルをしたのちカードをオープンします。
全部のカードが「成功」であれば今回の遠征は成功です。ただしここで1枚でも「失敗」のカードがあれば今回の遠征は失敗になります。
結果発表の後、次の遠征メンバーの選出に移ります。この遠征を「成功」が3回、もしくは「失敗」が3回決まるまで行うことになります。
⚫逆転のマーリン当て
さてマーリンが裏切り者を知っているので、マーリン陣営が有利に見えますが、もし3回「遠征成功」となり一旦マーリン側の勝利となった場合でも、最後にモードレッド陣営の逆転のチャンスがあります。
それが「マーリン当て」です。
3回の遠征成功もなった場合、モードレッド陣営は正体を明らかにして、誰がマーリンだったかを話し合って予想します。
そしてその予想がずばり的中した場合、モードレッド陣営の逆転勝利となります。
これがある為、マーリンは自分がマーリンとバレないように味方に誰が裏切り者かを伝えないといけないという訳です。
長くなりましたがアヴァロンのルール説明は以上になります。
アヴァロンの魅力
このアヴァロンには沢山の魅力が詰まっています。
・裏切り者はメンバーに選ばれたら、最初から失敗を出してもいいし、最初は成功を出し、信頼を得てから後半で失敗をさせてもいいという戦略性
・マーリンは議論の中で、上手く味方に裏切り者が誰かを、「この人の投票はこうだったけど、裏切り者っぽくないか?等」推測してる風を装いつつ、バレずに伝えないといけないジレンマ
・マーリンを知っているパーシバルは誰が裏切り者かをマーリンの動きや発言で推測していく、ヒントを読み解く所
・最後のマーリン当てで「誰のこの投票、この発言がマーリンっぽかった?」等の議論
これら両陣営の推測と駆け引き、議論で熱くなるのがこのアヴァロンです。
最初はどう議論して行けばいいか不安かもしれませんが、1度やってみればどんな動きや推測をすればいいかが分かってきます。
また人狼と違う所は最後まで脱落者が出ないところ。例え裏切り者とバレることがあったとしてもマーリン当てに成功すれば逆転できるので、それに集中するのもありです。
このゲームやればやるほど面白いです。同じメンバーでやっても色んな戦略が考えられる為毎回違った展開になります。また戦略を逆手にとった動きをしていくともうカオスです。
興味を持ってくれた方は、最低人数が5人からと少し多いですが、友達に声をかけて1度やってみて下さい。きっと2度3度やりたくなると思います。
今回は以上です。
それでは素敵な一日を。もちゃでした。
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